黄土高原で広くみられる洞窟の家、窰洞(ヤオトン)について(何さん特別編)

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黄土高原で広くみられる洞窟の家、窰洞(ヤオトン)について(何さん特別編)

皆様、こんにちはスマイル中国語教室のミステリーハンターこと、アシスタントの何です。

 

 今日は私の故郷、山西省に多く見られる、独特な住居の窰洞(ヤオトン)について紹介いたします。

 

 

 

 

 

 窰洞とは山西省をはじめとする黄土高原で広くみられる洞窟の家のことです。中国北部の「地下四合院」とも形容され、約4000年もの間受け継がれてきているものです。黄土高原の気温は夏は日中で35℃を超え、冬は氷点下まで気温が下がり、雨があまり降らないため、家の材料になる樹木が育ちにくいのです。そのため黄土高原に住む人々は、木材などをあまり使わない、土の中の家窰洞をつくりました。

 

 

 

 

 

 窰洞には大きく分けて二つの種類があります。一つは自然の崖地に横穴を掘った「靠崖式」、もう一つは平らな地面を掘った、地下の「下沈式」です。冬は暖かくて夏は涼しく、風や騒音を遮り、住み心地は快適です。

 

 

 

 

 

 しかし1960年代ごろまで、住民のほとんどが窰洞に居住していましたが、現在住み続けているのはほとんどが老人。若い人は「暗くてじめじめしていて、住みにくい」と窰洞離れが進行しています。いずれ伝統の家屋もなくなってしまうかもしれませんね。

 

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