楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

スマイル中国語教室

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室の講師、楊欣然です。

 

今日は王安石の漢詩「梅花」を中国語で味わってみたいと思います。

 

楊先生による王安石の漢詩「梅花」の朗読はこちらから

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

 梅花は、早春の雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ(=薫化)ものとされています。辛い冬を耐えて静かに開花の時に備えている気持ちが伝わってくる漢詩です。
楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

[白文]

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

梅花  宋 王安石

 

牆角数枝梅

 

凌寒独自開

 

遙知不是雪

 

為有暗香来

 

[書き下し文]

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

梅花  宋 王安石

 

牆角 数枝の梅

 

寒を凌いで 独り自ら開く。

 

遙かに知る 是れ雪ならずと

 

暗香の来たる有るが為なり。

 

[現代語訳]

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

庭のかきねの片隅にある数本の梅。

 

厳しい寒さに負けず(ほかの花は咲いていない中)ひとりだけ咲いている。

 

遙かに離れていても それが雪ではないことが分かる。

 

どこからともなく香りが漂ってくるから。

 

[解説]

 

楊先生の漢詩朗読(その41. 雪の中で花を著け、寒さ(=境遇の悪さ)に耐えて、清らかな香りを放つ梅花を詠んだ、王安石の漢詩「梅花」)

 

 王安石は前回の漢詩の紹介でもありましたように制度改革を倡えましたが、反対に遭い、失脚して引退した人です。この漢詩は白梅の清らかさと淡い感じを賛美しているのみならず、白梅の風雪に屈しない精神と群ならざる姿も称賛しています。それ故、作者・王安石は、自分自身を詠ったものとも考えられますね。

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