中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

スマイル中国語教室

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のキムチ大好き、アシスタントの金です。今日は中国の東北地方に多く住む満族について紹介いたします。

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

 17世紀半ばに中国大陸を支配した清の一族が満族です。満族の起源について諸説ありますが、中国古代の金王朝を建国した女真族で東方地方にいた末裔が満族とされています。清と国号を改める前は後金と称していたので、満族は女真族の末裔であったともいえます。

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

 清がおこった際、漢民族の伝統的な風俗を禁止し、髪型は男子は弁髪に、服装は満族の民族衣装である旗袍に変えることを強制しました。旗袍の「旗」 は、満族の別名「旗人」に由来します。つまり旗袍は中国最後の王朝である清朝を治めた満族の伝統的な服装だったのです。現在の旗袍は1920年以降に西洋のデザインを取り入れ、女性の曲線美を強調したいわゆるチャイナドレスとなっていますが、旗袍の「袍」が中国語でゆったりとした外服を意味することからもわかるように当時は女性の曲線美があまり身立たないゆったりとした厚手の服を上半身に着て、下半身にはズボンをはくものでした。満族の旗袍には青とピンクが好まれ、吉兆を表す白の縁取りが用いられました。 

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

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中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

 現在、標準中国語の基礎になっている北京語は、清代の旗人語に由来するといわれています。食生活においても、東北、北京地方では満族の伝統的メニューといわれるものがまだありますが、満族の独立したものはなく、満漢文化の融合によって新たに生み出された文化です。

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

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中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

中国大陸を支配した清の一族である満族(金さん特別編)

 

 現在では少数の満族の人々しか満洲語を流暢に話すことができず、また伝統宗教のシャーマニズムの信仰もほとんど残っておらず、固有の民俗文化は失われつつあります。しかし少数民族優遇政策から積極的に民族籍を満族に改めようとする動きがあって、満族の人口は10年あまりのうちに3.5倍以上に増加していました。固有の文化を失いながらも民族意識はとても強い民族なのです。

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