青年時代を過ごした毛沢東の巨大な彫像が立つ橘子洲(李さん特別編)

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青年時代を過ごした毛沢東の巨大な彫像が立つ橘子洲(李さん特別編)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミュージシャンこと、アシスタントの李です。

 

 今日は湖南省にある、毛沢東が青年時代に泳ぎを楽しんだこともある橘子洲について紹介いたします。

 

 

 

 橘子洲は湘江に浮かぶ中洲で唐の時代より良質の橘子(オレンジ)が収穫できたことから名づけられたものです。現在でも数千本のみかんの木があり、秋には島がみかんの黄金色で美しい景色となります。中洲は幅40メートル、長さ140メートルもあり、河岸を歩いていると中洲であることを忘れてしまうほどです。

 

 

 

 

 湖南省は毛沢東の故郷です。彼は少年時代、この橘子洲で水泳や読書して過ごし、思入れのある場所でした。毛沢東が32歳の時、「沁園春・長沙」という詩集を作成しましたが、この詩集の中には「独立寒秋、湘江北去、橘子洲頭」、「問蒼茫大地,誰主沈浮?」等、橘子洲のことを詠んだことでも知られています。

 

 

 

 中華人民共和国建国後も毛沢東は7回も橘子洲付近の湘江へ泳ぎに訪れました。2009年、毛沢東誕生116周年を記念してこの中洲に青年時代を過ごした毛沢東の巨大な彫像が造られました。

 

 

 

 

 また、ここは各国の租界が築かれた場所でもありました。これは上海などでもそうであったように、各国の領事館や通商関係者のみならず、地元の政財界の貴顕や富豪も多く邸宅がありました。暴動となれば、警察や軍隊と言えど安心できない、外国の軍事力に守ってもらうという理由からです。この橘子洲も大陸の複雑な近代史を見てきたのです。

 

 

 

 現在は全体が公園になっており、無料で開放され、長沙市民の憩いの場となっています。毛沢東の青年時代の思い出が詰まった風光明媚な場所なのです。

 

 

 

 

 

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