かつて栄華を誇った中国の古都、西安(その3.玄奘三蔵ゆかりの大雁塔)

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かつて栄華を誇った中国の古都、西安(その3.玄奘三蔵ゆかりの大雁塔)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。

 

 今週も西安の旅行記をお伝えいたします。第3回目となる今回は、玄奘三蔵ゆかりの大雁塔です。

 

 

 

 

 

 大雁塔は唐の時代の高僧、玄奘三蔵がインドから持ち帰った仏教の経典や仏像などを保存するため、当時大寺院であった長安の大慈恩寺に建てられた塔でした。

 

 

 

 

 

 その大雁塔のあった大慈恩寺は唐の三代目の高宗李治が皇太子の時、母の文徳皇后の冥福を祈り、648年に建てた寺で、かなりの規模の広さを誇りましたが、唐代末期に戦乱のため焼き払われ、現存するのは当時の十分の一に過ぎません。

 

 

 

 

 

 玄奘三蔵がインドから帰ってきたのが645年。唐は名君と言われた二代目の太宗が皇帝の時代で、太宗は玄奘三蔵が持ち帰った経典の翻訳を指示し、玄奘三蔵はこの翻訳を彼が没する664年の直前まで続けたと言われています。

 

 

 

 

 

 

 652年にインドから帰った玄奘三蔵法師の願いにより、境内に大雁塔を建て経典を保存することにしました。玄奘三蔵は大慈恩寺の高僧であり、この大雁塔の設計にも携わりました。塔は煉瓦でできており、当初は五層の塔であったが、則天武后の時代に大改造を行い、十層になりましたが、戦乱などで上部が崩壊し、現在は七層となっています。

 

 

 

 

 

 内部の木製のらせん階段を登ると、最上部まで行くことができ、西安の街並みを見下ろしてみることができます。

 

 

 

 

 

次週も西安の旅行記となります。よろしくお願いします。

 

 

 

 

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