移動を伴う焼畑耕作で生計を立てている瑶族(ヤオ族)

スマイル中国語教室

移動を伴う焼畑耕作で生計を立てている瑶族(ヤオ族)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミュージシャンこと、アシスタントの李です。

 

 今日は中国の長江以南からベトナム、ラオス、タイなどの山岳地帯で暮らす、瑶族(以下、ヤオ族)について紹介いたします。

 

 

 

 

 ヤオ族は華南地区に最も広く分布しており、広西チワン族自治区、湖南省、広東省、雲南省、貴州省、江西省の5省・自治区にはヤオ族の集住地区があります。中国に住むヤオ族は約28万人おり、主に移動を伴う焼畑耕作で生計を立てています。

 

 

 

 

 揺族は,かつて長江中流域の沿岸地域に住んでいたといわれています。唐の時代から清の時代に亘って徐々に南方へ移動し、広東省北部の南嶺山地で東西に分かれ,西方では揺族、東方では奮族と呼ばれる呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

 ヤオ族の祭祀のひとつに、救世主である盤王を祀る『盤王大歌』を歌うものがあります。これはヤオ族の神話によるもので祖先が南京から移住の旅に出る際に、海を船で渡ろうとしたところ、大嵐に遭遇し、盤王に祈りを捧げたところ、無事に上陸できたことから、今でも何か事があれば盤王に願掛けをして、成就した際にはお礼として盤王を祀るというものです。この儀礼が繰り返されることで自分達自身のアイデンティティである歴史や風習などを再確認するのです。

 

 

 

 

 ヤオ族の衣装は女性は赤いマフラーをまいた上着に、きれいな刺繍が施されたズボン、頭には黒い布を巻いているのが特徴です。山岳民族のなかでもっとも手先が器用できれい好きと言われています。刺繍以外に銀細工も得意としています。

 

 

 

 

 他の少数民族と同様に自然を尊重し、自らのアイデンティティを確認する祭祀があるのは興味深いですね。

 

 

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