中国の東方地方の他、新疆ウイグル自治区まで遠く離れて分布している錫伯(シボ)族(何さん特別編)

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中国の東方地方の他、新疆ウイグル自治区まで遠く離れて分布している錫伯(シボ)族(何さん特別編)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミステリーハンターこと、アシスタントの何です。

 

 今日は錫伯(以下、シボ)族について紹介いたします。

 

 

 

 

 

 シボ族の祖先は、中国北方の鮮卑人であったとされ、大興安嶺で遊牧生活を送り、西暦4世紀頃、黄河流域まで移住して独自の王朝を建国したこともありました。現在シボ族は、約17万人以上いると言われ、中国の東方地方の他、新疆ウイグル自治区の察布査爾シボ自治県にも多く住んでいます。遠く離れて分布している理由として、清の時代、乾隆帝がジュンガルを平定すると,盛京(現在の瀋陽)の錫伯族の一部を伊犂(現在の新疆ウイグル自治区近く )まで、家族や馬をつれて,満洲盛京からモンゴル草原を経由して伊犂まではるばる移動させ、駐屯兵にしました。満洲に残った錫伯族もいたことにより、現在遠く離れて分布しているのです。

 

 

 

 

 

 

新疆のシボ族は、新疆の辺境地帯に隔絶されていたため,民族のアイデンティティーを維持しています。家系に誇りを持っており,系図や氏族意識を大切にしており、錫伯族は,清朝の公用語であった満洲語の口語である錫伯語を使っているため、新疆にはまだ、生きた満洲語が残っているのです。一方で中国東北地方の錫伯族は、漢化してしまい,満洲語は死語となっています。

 

 

 

 

シボ族の人たちは昔から狩猟と魚労によって生計を立ててきました。新疆に移住したシボ族の人たちは水稲の栽培を主とし、イリ河の渓谷一帯を開発するために貢献してきました。

 

 

 

 

シボ族の代表的な祭りとして、すす塗り祭りがあります。祭りの前日に布にすすを作り、翌朝早くから自分の顔にすすを塗って、街に出て笑いながら、街の人たちとすすを塗りあいます。注意しないといけないのは、目上の人に塗る時は、まず挨拶をし、すすを塗る許可をもらってから、塗るようにしなければいけません。すすを塗ることにより、穀物の神様に豊作と穀物に黒い穂ができないようになると伝えられているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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