花と緑に囲まれた街、昆明旅行記(その3.雲南省に暮らす25の少数民族の生活や文化を紹介する雲南民族村(後半))
こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。
今週も花と緑に囲まれた街、昆明の旅行記を連載させていただきます。
第3回目の今週は先週に引き続き、雲南省に暮らす25の少数民族の生活や文化を紹介する雲南民族村での後編です。
中国では、漢民族以外に55の少数民族があります。少数民族は、「共同の生活地域、共通の言語、共同の経済生活、共有する文化を基盤とした共通の心理要素民族意識」を基準に中華人民共和国政府が認定したもので、現在までに漢民族以外に55の民族が認定されており、5つの自治区、30の自治州・120の自治県などが設置され、自治が認められています。中華人民共和国憲法では、各民族は一律に平等であると定められており、中国の戸籍登録や公的機関が発行する証明書や免許証には、かならず「民族」の欄があります。
今回は下記の民族について紹介いたします。
Dタイ族
雲南省シーサンパンナ及び徳宏地域に人口約102万人、タイ系。水稲耕作を行います。タイ暦正月の水かけ祭が有名です。祭礼には叙事詩や語り物を語る職業歌手「ザッハン」が活躍しており、小乗仏教を信仰し、村落には多くの寺院があります。独自のタイ文字による文献が豊富で、タイ暦もあります。
E布朗族(プーラン族)
雲南省シーサンパンナ地域に居住し、人口約8万2千人。モン・クメール系で古来から文字は持たないです。長い間、タイ族と混居してきたため、小乗仏教の信徒が多く、共通する楽器を用います。
F壮族(チワン族)
中国の少数民族の中で最も多く、約1700万人を有します。その約9割はベトナム国境に接する広西チワン族自治区内で生活しています。他にもの周辺の雲南省・広東省・貴州省など、中国南部・湖南省に居住してます。漢文による歴史文献では、チワン族は「?」、「狼」、「土人」などと表記され、新中国成立当初は「僮族」と表記され、1965年に「強壮」を意味する「壮族」に改められて現在に至っています。
(玉入れゲームしてます。)
G?族(ワ族)
雲南省西南国境地帯に居住し、人口約35万人。モン・クメール系でミャンマーにも同胞が居住します。東南アジアと共通する「木鼓」の踊りと歌が伝承されており、祭りなどでは牛とともに重視しており、宗教はアニミズムです。
Hモンゴル族
内モンゴル自治区を中心に広く分布し、人口約480万人。1947年に中国で成立した最初の少数民族自治区です。16世紀に導入されたチベット仏教とシャーマニズムが併存しています。減少して生きているが、遊牧生活をしており、歌と舞踊を愛好する民族です。
(モンゴル馬の乗馬体験もできます。)
(シャーマニズムの象徴、オボー。)
(住居のパオ。)
I基諾族(ジノー族)
雲南省シーサンパンナ地域に居住し、人口約1万8千人。1979年に55番目の少数民族として認知されました。イ族、ハニ族などのイ語系集団と同じく北方から南下したと考えられており、洪水神話が伝承されています。男は積極的に狩猟を行い、外出の際は弓矢か猟銃を携帯します。
また次週も昆明の独特な少数民族文化と自然豊かで美しい風景をお届けます。よろしくお願いします。