北朝鮮との国境の街、図們市(金さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のキムチ大好き、アシスタントの金です。
今日は中国吉林省の東部に位置する延辺朝鮮族自治州の図們市について紹介いたします。
図們市は、北朝鮮との国境の街です。両国を隔てて流れる図們江には図們大橋という橋が架かり、時折、物資を載せたトラックが往来しています。橋の真ん中には国境線があります。
この橋は日本時代の1941年に造られたもので、かなり老朽化していますが、現在は中朝両国を結ぶイミグレーションとなっており、両国民はこの橋を使って往来しています。図們大橋の真ん中までが中国領ということで、観光客は国境線とされる中央のラインが敷かれた場所までは歩いて行けます。
中国側には対岸を眺める展望台などもあり、北朝鮮の南陽の町の様子がよく見えます。図們江には観光客用の遊覧ボートが浮かび、中朝国境線がありますが、緊張感はなく、のどかな行楽地のようです。
図們市は中国の少数民族のひとつである朝鮮族が多く暮らしています。北朝鮮に近いですが、韓国の文化の影響が強く見られます。かつては朝鮮との交通の要所として重視されていましたが、現在は琿春の方に重きを置かれており、ひっそりとした街となっています。北朝鮮が見える不思議なボーダリズムが流れる街でなのです。