四川盆地に豊かな恵みを今でも与え続けている都江堰(文さん特別編)
皆様、はじめまして!四川のグルメ王こと、文 慶洪です。スマイル中国語教室ではアシスタントをしています。よろしくお願いします。
私の故郷、四川省は中国の内陸にあり、辛い四川料理で有名です。四川省は内陸でのんびり農業を営んだためか、温厚で素朴な人が多いです。また四川省は昔から中央アジアとの貿易が盛んで、中東の人々が出入りしていたためか、混血が進み、エキゾチックな美人が多いと言われるんですよ。
今日は私の故郷である四川省都江堰市西部に位置する「都江堰」について紹介いたします。
中国四川省にある都江堰は、古代、治水工事されたものですが、今も使われているものです。「世界水利文化の開祖」と呼ばれています。
都江堰と成都の距離はわずか50キロメートルですが、しかし273メートルもの高低差があり、古代、岷江がよく氾濫して、洪水が発生したら、成都のほとんどが広く水につかってしまいました。また干ばつもよく発生し、地元の人々を困らせていました。
そこで秦の時代の蜀郡の太守(中国の古代の官職)李氷父子が群衆を率いて、紀元前256年ごろ都江堰水利プロジェクトを立ち上げ、灌漑工事を始めました。しかし工事半ばで李氷父子は病没しましたが、その息子が引き継いで完成させました。
都江堰の治水工事は、全世界で歴史が最も長く、唯一保存されたものです。2000年以上の長い間、地元の水運、環境にも大変役に立ってきました。この工事によって成都は「天府の国」と呼ばれています。岷江は長江の支流で、しかも水量が豊富で、ちょうど四川盆地に豊かな恵みを今でも与え続けているのです。
(都江堰にかかる南橋。)
(都江堰にかかる南橋。)
(都江堰にかかる橋の中。)
過去の偉人の素晴らしい事業。いつまで自然に恵みを与え続けてほしいものです。