歌好きで住んでいる村は「歌の海」と称えられている壮族(チワン族)(李さん特別編)

皆様、こんにちは！スマイル中国語教室のミュージシャンこと、アシスタントの李です。

 

　今日は広西壮族自治区、雲南省の文山壮族ミャオ族自治州等で生活している壮族(以下、チワン族)についてお伝えいたします。　チワン族は中国の少数民族の中で人口の最も多い民族であり、約1,700万人いると言われています。

 

 

 

 

 

 

　かつては中国嶺南地区（現在の広東省・広西省のあたり）の原住民族でした。１９５８年３月１５日、広西チワン自治区が発足し、チワン族は自治権を獲得しました。

 

 

 

 

 

　チワン族の人たちは歌好きのため、彼らが住んでいる村は「歌の海」と称えられています。山や水の近くで生活することが多く、干柵式の木楼に住んでいます。木楼の上層には人が居住し、下層で家畜を飼っており、どの階にも神棚が置かれます。生活は暖炉を中心にして、毎日三度の食事はすべて暖炉のところです。チワン族の人たちは主に農業に携わり、米やトウモロコシの栽培で生計を立てています。

 

 

 

 

 

　また、彼らの錦織はチワン族の伝統的な工芸品であり、広く知られているのです。手織布の生地を使って多種多様なデザインの服を作り、女性は普は青みがかった黒のズボンをはき、ズボンのすそには少し広くて、頭を綾織のタオルのようなもので包み、腰には精致なデザインのエプロンを着けます。多くの若者は前ボタン式の上着を着て、腰に紐を結んでいます。

 

 

 

 

 

 

　毎年三月三日の祭りの時に食べる「五色飯」は、炊く前の糯米に赤フジバカマ、黄飯花、楓葉、紫藤などの植物の汁をそれぞれ浸たして着色したものです。この色鮮やかなご飯は祭りの時、客をもてなす際にも使われています。特に春節と端午には、「駱背粽」（猫背のちまき）を作ります。作り方は、質のいい糯米を水に浸した後、粽の葉で包み、包む時に中に緑アズキ餡または、味付けした細い肉片を入れ両端を平たく丸め、真中を隆起させ、猫背のようにします。ちまきの大きいもので1キロ、小さいものでも500グラムはあるので、長い時間煮なければなりません。