苗族の恋愛事情について(李さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミュージシャンこと、アシスタントの李です。
私は湖南省の苗(ミャオ)族出身です。そこで今日は苗族の恋愛事情について紹介いたします。
(1)姉妹飯節
一年に一度、苗族の結婚探しのためのお祭りです。男性が気に入った女性(=「姉妹」)を探して赤・黒・黄など色とりどりに染められたもち米(=「飯」)をもらいに行き、女性はもち米と共に包む物で意思を伝えるというものです。箸や松葉が包んであれば、結婚してもいいという意思表示です。さらに箸が包んであれば、「嫁入りの際に使う傘を贈って欲しい」、松葉なら「裁縫道具を贈って欲しい」というメッセ―ジとなります。一方、にんにくや唐辛子でであれば「交際の意思はない」という意思表示になります。
(苗族出身の美人女優、楊一方。)
(苗族出身の美人女優、楊一方。)
*姉妹飯節の様子はこちらから(陳珠珠の相約姉妹節の歌で紹介します。)
(2)自由恋愛を尊重
苗族には様々な音楽があります。遠方から来た人をもてなす時には「飛歌」、宴会では「酒の歌」、若者が娘をくどく時の「遊方の歌」等があります。この遠方の歌ですが、苗族には昔から自由恋愛を尊重する慣わしがあり、男は16-7歳、女は15-6歳になると、「遊方」という歌垣に参加し、意気投合すれば、向かい合って手を繋いで、歌うものが「遊方の歌」となります。親密になった二人に他の人だけでなく、双方の親も邪魔することができません。もし両親が反対されたら、駆け落ちを選ぶこともできます。
(ご参考)
苗族の有名な美人女優の楊一方です。彼女の美しい歌声で苗族の文化を紹介します。
楊一方の美しい歌声による苗族の文化の紹介はこちらから
こちらも苗族の雷エンによる天下苗家の歌です。苗族の文化が伝わってきます。
雷エンによる天下苗家の歌はこちらから
今回は苗族の独特な文化の一部について紹介いたしました。また今後も紹介していきますのでよろしくお願いいたします。