中華文明の源となった河南省の古都、洛陽の旅行記(その1.「天下の功夫、少林より出ず」少林寺)
(少林寺拳法の映画でよく出て来る建物。風格ありますね。)
こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。
今回から数週に亘って不定期に河南省の古都、洛陽を紹介いたします。洛陽は黄河文明から発展し、中華文明の源となった場所です。
第1回目は嵩山少林寺武術で有名な少林寺です。
(少林寺紹介)
中国で最も歴史の古い武術であり、多くの中国武術に影響を与えたため、「天下の功夫(カンフー)、少林より出ず」と謳われる。
496年、中国南北朝時代にあった北魏の皇帝により、嵩山のふもとに少林寺という寺が建てられた。しかしその時代の寺院は、皇帝の代替わりによって突然打ち壊されたり、世が乱れたら真っ先に襲われるものであったため、自衛集団として武装僧が発生した。この僧たちから生まれた武術が、少林拳のはじまりである。
621年、唐の皇帝が 鄭国にさらわれた際、少林寺の僧侶たちが唐軍に協力し、見事に皇帝を救出した。皇帝はこの功績を称え、少林寺の僧が武術を訓練し、兵力を持つ事を赦し、最も活躍した僧を唐の大将軍に任命した。このことにより、少林寺はその名を世に広め、武力と権力を強めていった。
(感想)
お寺に近づいてくると、額には点々が6つほどあり、ドラゴンボールで出てくるクリリンのような僧侶達が歩いているのが見てきました。「おお〜!これが本物の少林寺の僧侶だ〜。これがあの少林寺か!」と興奮、胸が高鳴りました。
境内に入ると少林寺の映画などでも出てきた建物群が並ぶ。僧が日夜武術の稽古を同じ場所で繰り返し行ったため、寺の床や木には荒修行によってできたところどころにいわくつきの窪みが多数!!石の床だけでなく、樹木にもついており、すさまじいです!
少林寺では武器を使った少林寺武術のショーを鑑賞できます。ショーでは、若い修行僧によるパフォーマンスの後、一般の観客数名が一緒に少林武術を体験できますが、若い修行僧の機敏な動きについていけず、おかしな動きになってしまい、観客の笑いを誘っていました。
少林寺の周りにはいくつもの武術学校があり、運動場で何百人もの生徒が少林拳の型や空中回転やサンドバックへの打ち込みなどの稽古をしていました。きっとこの中から、アクションスターが生まれるんでしょうね。みんな真剣な顔でした。
最後、帰り際に少林寺の歴代僧侶達のお墓である「塔林」が無数にありました。夕方をバックに少林寺の歴史を感じながら、次の洛陽の目的地に向かいました。
(次週に続く)
夕方に佇む、達磨大師の像!
お寺の境内に進む。静かですが、趣があります。
少林寺の功績を称える石碑。
少林寺の功績を称える石碑。こちらも古いな。
境内の階段の彫刻。
修行でできた窪み!突き指しそう、、。
達磨大師の石像。禅を中国に広めました。
映画でよく出て来た建物。風格ありますね。
お寺の五重塔!綺麗です。
少林寺の歴史を感じながらお線香をさしてから手を合わせました。
金剛如来像!日本と違い、カラフルです。
少林寺の仏像群。金色に輝いています。横には僧侶の像も。
毎日の修行でできた窪み!石ですが、見事にくぼんでます。すごい気合と力の積み重ねの結果できたものなんですね!
少林寺武術のショー!若い少年僧侶たちが機敏な動きをしてました。
少林寺武術体験。ついていけず、観客の笑いを誘う。
白人の観客も飛び入り。機敏な動きについていけず。
近くの少林寺武術学校!この中からも将来の映画スターが生まれるのかな。
近くの少林寺武術学校!剣を使った練習してました。表情は真剣そのもの。
少林寺の歴代の僧侶達のお墓、『塔林』。凛と並んでます。
位の高い僧侶のお墓。位が高いほどお墓が大きくなってるようです。
夕日をバックにした嵩山麓に並ぶ塔林。歴史を感じますね。麓に少林寺があります。
嵩山とその麓の少林寺。静かな場所です。悠久の歴史を感じさせます。
少林寺前の石碑。少林文化は人類の遺産です!