山の中で焼き畑農業をしながらつつましく生活するシェ族(羅さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のび太くんこと、アシスタントの羅です。
今日は、福建省、浙江省をはじめ,江西省東部,安徽省,広東省などの山岳・丘陵地帯で生活しているシェ族について紹介いたします。
シェ族は、かつて中国南東部の山間に住み、7世紀頃から福建、広東、江西3省の接する地域で生活するようになり、南宋の頃からシェと称されるようになりました。現在人口は約70万人いるとされます。
シェとは、焼き畑農法で開墾して耕作するという意味で、元代以降、シェ族に対する特有の呼称として使われるようになり、中華人民共和国が成立した後、正式にシェ族と名づけられました。現在でもシェ族は主に農業に従事し、水稲の栽培の他、茶、サトウキなどの作物を栽培して生活を立てています。
シェ族の人たちは山間にて小人数で居住していることが多く、漢族と一緒に暮らしていることが最近では多いです。シェ族が多く住むのは福建省・連江県にある景寧シェ族自治県です。シェ族の人たちは、自民族の発祥の地を広東省潮州の鳳凰山だと考えています。
シェ族には独特のトーテム信仰があり、祭祀踊りはその代表的なお祭りです。踊り子は刀、楽器を持って、踊りながら歌い、祖先がいろいろな道具を利用して、野獣を追い払うという演劇を行います。また細い針と糸だけで作られる刺繍製品は有名で複雑で美しい図案が施された服、カーテン、靴、帽子等の刺繍製品は有名です。
シェ族には様々なお酒をふるまう習慣があります。祝日の時に飲まれる山哈酒は、上品な泉で古くて伝統的な作法で作られ、竹の葉のような、甘くて、すかっとした味がします。客としてシェ族の家に入る前、三杯の酒を飲むという習俗があります。他には、色鮮やかな紅麹酒は稟議物として扱われ、正月の飲み物、贈り物としてふるまわれます。また、緑麹酒はヒスイのように黄緑色で匂いも淡い植物の香りで、口当たりがさっぱりしています。
現在でも山の中で焼き畑農業をしながらつつましく生活するシェ族の生活をお伝えしました。