かつて梁山泊があった山東省梁山県(蔡さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のノッポさんこと、アシスタントの蔡です。
今日は山東省の梁山泊について紹介いたします。
梁山泊は中国四大奇書のひとつとして名高い水滸伝に登場する物語です。水滸伝は宋の時代の物語で、朝廷に抵抗する武勇に優れた豪傑108人が梁山泊という山に集結し盗賊団となります。そして朝廷に挑みながら次々と戦いで死んでゆくという武勇伝なのです。
かつて梁山泊があった場所は、現在は山東省梁山県です。もともと良山という名前でしたが、漢の文帝の子・梁孝王がここに葬られたことから梁山と呼ばれるようになりました。10世紀に黄河が大氾濫し、河の流れや地形が変わって大量の水が流れ込み、梁山の周辺に大きな水たまりをつくり、水の中に取り残された孤島のようになりました。こうしてが梁山泊が誕生したのです。
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『水滸伝』の主人公・宋江のモデルとなった北宋の盗賊・宋江らが、梁山泊に立て籠もったという確かな記録はありませんが、大きな水たまりによって外界と隔離された梁山は、格好の隠れ家であり、盗賊達の拠点となっていたことを示す記録は多く残されています。現在は黄河の流れが変わってしまったことから干上がっていき、17世紀には、水たまりはすっかりなくなっています。
水滸伝ファン必見の場所です。ぜひお越しください。