北京の宮廷料理にも影響を与えた山東料理(魯菜)(蔡さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のノッポさんこと、アシスタントの蔡です。
今日は私の故郷、山東のグルメについて紹介いたします。
山東料理は、中国の「四大菜系」に数えられるほどの料理です。昔、山東は「魯国」であったことから、「魯菜(ルーツァイ)」とも呼ばれます。
昔から高い技術をもった山東出身の料理人たちが北京の皇帝から注目され、宮廷で料理を作る任務に就くようになりました。このため、北京の宮廷料理は山東料理の影響を受けて進化した物なのです。
山東料理の特徴は、やわらかくて、味がやや塩辛く、更に魚介や肉の臭み取りとして香辛料が使われ、香りを重視した料理であるということです。また食材も豊富に揃う場所であったため、見た目がとても彩り豊かです。
代表的な山東料理を紹介いたします。
(1)鶏の燻製
600年以上の歴史がある伝統的な宮廷料理です。沢山の天然香辛料で味付けしており、柔らかな食感で口に入れると香りとうま味が広がります。
(2)煎餅卷大ツオン
山東省のB級グルメの定番です。うどん粉を水に加えて薄く引き伸ばして蒸した皮に甜??をつけたネギを巻いて食べます。サクサクとしたネギと甘い皮のハーモニーがよいです。
(3)油条豆腐脳
豆腐脳(豆花)に油条(長い揚げのような、チュロスのようなもの)を入れて食べます。質素な感じですが、ほのかな甘みがよいです。
(4)燒餅
小麦や大麦の粉を焼いて作る、小ぶりな丸いパン。表面にゴマをふり、中を切って炒めた羊肉などを挟んで食べることもあります。
(5)呱ダー
山東省聯城市東昌府区の伝統料理で、沙鎮呱ダーが有名です。小麦粉で作った生地に、肉、卵、肉と卵等とその季節にあった具を選んで包み込み、油でこんがり焼き上げます。こうばしくて大変美味しいです。
(6)糖醋魚
からりと揚げた白身魚の切り身に甘酸っぱいソースを絡めて食べる料理です。
(7)丸子
肉団子を鶏がらスープに入れたシンプルな料理。山東省の母の味です。
(8)小ツオン拌豆腐
豆腐の上に葱をのせた、言わば、中華版・冷奴です。材料も味付けもシンプルですが、食べ飽きない旨さがあります。山東省に限らず中国では超定番の涼菜(前菜)になっています。
シンプルで作りやすい料理が多いです。是非山東省に来て味わってみてください。