春秋時代に魯の国の都として栄え、孔子の故郷として知られる曲阜(その3.街の様子と孔子の一族が食べたとされる孔府菜)

スマイル中国語教室

春秋時代に魯の国の都として栄え、孔子の故郷として知られる曲阜(その3.街の様子と孔子の一族が食べたとされる孔府菜)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。

 

 先週に続き、東洋や欧州の啓蒙運動に多大な影響を与えた、儒教の創始者孔子の故郷である山東省の曲阜の旅行記です。第4回目で最後となる今週は曲阜の街の様子と孔子の一族が食べたとされる孔府菜です。

 


(曲阜城北門。)

 


(孔子第一の弟子、顔回の顔廟。)

 

 曲阜は、中国の思想家・哲学者である孔子の出生地です。2500年前の春秋時代、魯の国の都として栄え、現在でも城壁に守られた学問の都として守られています。孔子一族の子孫が暮らした曲阜ですが、その子孫は全国に200万人おり、現在でも曲阜には、孔という苗字を持つ人々が約10万人いると言われています。

 

 曲阜には古くからの街並みと城壁が今でも残されています。街並みは自転車を改造したタクシーの他、馬車が走り、露店には様々な曲阜グルメの香ばしい香りが漂い、中国の昔ながらの雰囲気が楽しめます。

 


(曲阜城の城壁。)

 


(曲阜城南門。)

 


(曲阜城場内の市場。)

 


(曲阜城場内の市場。)

 


(曲阜城場内の街並み。)

 


(曲阜城場内の小学校。)

 


(曲阜城場内の道で果物を売る人。)

 


(曲阜城場内の繁華街。)

 


(顔廟の前でくつろぐ老人。)

 


(街中で走る馬車。)

 


(街中で走る馬車の糞入れ。)

 


(馬車乗り場。)

 


(リンゴ飴を売るおばさん。)

 


(人力タクシーを運転するおばさん。)

 


(焼き芋を売るおばさん。)

 


(人力自転車タクシー。)

 

 

 その街並みの中に曲阜の科挙試験場が残っていました。科挙は君主による独裁体制が確立した宋代、皇帝が自分の思うままに使える官吏を補給するための試験で中国の広い国土と人口の中から才能に富んだ人たちが集まり、厳しい受験戦争が行われたのです。金持ちの家では、子供を寺子屋に入れて『論語』をはじめとする四書・五経を徹底的に覚え込ませました。

 


(科挙博物館。科挙試験場の門。男性は左足から女性は右足からくぐることで合格するという言い伝えがある。)

 


(科挙の仕組みの説明。)

 


(科挙の説明。)

 


(科挙の成績が首席であった人々の名簿。)

 


(科挙博物館。科挙の首席が乗った籠。)

 


(科挙博物館。科挙の首席が乗った籠。)

 


(科挙成績優秀者に贈られたプレゼント。ひとつの木より掘り起こした木彫り。)

 


(科挙博物館。科挙成績優秀者に贈られたプレゼント。)

 


(科挙成績優秀者に贈られたプレゼント。ひとつの木より掘り起こした木彫り。)

 

 また、曲阜では孔府菜が楽しめます。孔府菜は山東省のグルメを代表するものであり、薄味で質素な料理が多く、日本の精進料理のような感じといった感じです。

 


(關里竇舎餐庁。孔家に伝わる孔府菜が味わえる名門レストラン。)

 


(關里竇舎餐庁入口。)

 


(關里竇舎餐庁レストラン内部。)

 


(厚焼き玉子に鶏肉のすり身と青菜をはさんだ陽関三畳。派手さはないが地味あふれる料理の数々。)

 


(厚焼き玉子に鶏肉のすり身と青菜をはさんだ陽関三畳。派手さはないが地味あふれる料理の数々。)

 


(厚焼き玉子に鶏肉のすり身と青菜をはさんだ陽関三畳。派手さはないが地味あふれる料理の数々。)

 


(燻製後に少し焼いて煮込んだ煮燻豆腐。香ばしい味です!)

 


(燻製後に少し焼いて煮込んだ煮燻豆腐。香ばしい味です!)

 


(甘露煮の詩礼銀杏。甘くてやわらかく、甘豆のようでおいしいです。)

 


(四川料理の宮爆鶏丁。)

 


(孔府菓子の砂糖飴。グミに砂糖をまぶしたお菓子。しつこくなくておいしいです。)

 


(孔府菓子の;粟おこし系のお菓子。これもしつこくなくておいしいです。)

 


(赤大根を売るおばさん。)

 


(赤大根。少し苦いです。)

 


(曲阜郷土料理の沙鎮呱?。小麦粉で作った生地に、肉、卵、肉と卵等とその季節にあった具を選んで包み込み、油でこんがり焼き上げます。こうばしくて大変美味しいです。)

 


(孔府煎餅。小麦粉で作った生地に、肉、卵、肉と卵等とその季節にあった具を選んで包み込み、油でこんがり焼き上げます。こうばしくて大変美味しいです。)

 

 ところで日本の岐阜県の名前は中国の故事から織田信長が周王朝が起こった岐山の”岐”と曲阜と”阜”を併せて命名したそうです。こんなところにも日本と中国とのつながりがありました。

 

 旅人の心を癒してくれる古都の佇まいと周りの田園風景が、これからも変わらずに悠久の時を刻んでいくことでしょう。

 


(バイクタクシー。)

 


(絵を整理する人々。)

 


(石材売り場。)

 


(孔府の絵画店。)

 


(中心街。)

 


(曲阜の民家。)

 


(孔府近くのレトロな町並み。)

トップへ戻る