北京の故宮博物館 元宵節の夜の光の祭典
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室の講師、楊 欣然です。
北京の故宮博物館(紫禁城)では、旧暦1月15日と16日の2日間、元宵節の夜の光の祭典が開催されました。600年もの歴史を誇る、この歴史的な建造物が初めて大規模にライトアップされました。このきらびやかに光る姿に大衆は心を奪われました。
この2日間の光の祭典への参加費は無料でしたが、1日に3000人しか参加を受け入れられませんでした。このニュースが出ると、インターネットでの申し込みが殺到し、10分も経たないうちに募集枠が一杯になりました。募集が一杯のため、今年予約出来なかった人は今後も同じような機会があることに期待するしかありません。
幸運にも参加出来ることになった人は、中央民族楽団が生で演奏するオペラサウンドを聴きながら、提灯で飾られた故宮の中を気ままに散歩したり、故宮の全景を見渡すことができました。またそれだけでなく、清明上河図や千里江山図などの有名な絵画が瑠璃瓦上に映し出されものを鑑賞できたのです。
(清明上河図のライトアップ。清明上河図とは中国北宋の都開封の都城内外にぎわいの様子を描いた画巻です。オリジナルは北京・故宮博物院に所蔵されています。)
(千里江山図のライトアップ。千里江山図とは北宋の宮廷画家である王希孟が18歳で描き上げた青緑山水画で絵の長さは11.9メートルで清明上河図の2倍弱もあるもの。)
今回の照明には高度な科学技術が使われており、歴史な文物を損なうことはありません。光の強度を変えることで、光と陰によって夜間に自然な立体感を創り出し、光は見えるが、灯は見えない効果を生み出すのです。
もし今後機会があれば、参加して自ら体験してみてください。おそらく感動して心が震えることでしょう。