冒険家マーシーの旅行記、第2の故郷、深セン、広州湾周辺、および珠海編です。

スマイル中国語教室

第2の故郷、深セン(その27.思い出の日本語教室)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。

 

 実は中国で働いていた当時、会社の中国人の同僚にお願いされ、毎日昼休みの30分位、会議室で日本語を教えていました(しかもすべて無料!)。大変でしたが、中国生活の中での私の貴重な体験の一つです。

 

 

 中国で日本のアニメやドラマを見て日本語に興味をもつ人が増えていることもありましたが、それよりも中国と日本の経済面の繋がりが強くなり、 更に日本と関係のある会社によっては日本語の資格があると能力給としてもらえるところもあったので、日本語を学びたいという人が多かったです。

 

 

 中国に来るまでは、特に自分の日本語能力を考えた事もなかったので、いざ教えることになると、日本語を教えるのは非常に難しいと感じました。一番難しいのは"てにおは"の助詞、次に動詞の変形です。日本語は曖昧な文法表現が多くて教えるのは大変難しかったです。

 

 教えた中国人の同僚は職責も様々、年齢もバラバラでしたが、みな向学心が強く、必死でした。最初2、3人だったのが、最終的に10人以上になりました。仕事で夜遅く、また土日も働いて忙しい人も多かったのですが、予習復習はみんなやってきてたので素晴らしかったです。しかしやる気があるのはよいのですが、順番に問題を当てるのにやる気があるのを通り越して自分の番が待ちきれず、我先にと他の人が答える番にも答える人もいて執念を感じました。昼休みは休憩したり、寝たい人もいたと思うのですが、自分の今後のキャリアアップのために努力する貪欲な姿勢は素晴らしかったです。

 

 

 日本語は漢字を使うので中国人にとっては日本語の読み書きは比較的容易なのですが、聞き取りと話すことが難しいので授業の最初はテーマを与えて日本語ディスカッションを10分してました。それぞれ自分のことや自分の考えについて話してもらいましたが、文化や立場が違う意見はいつも新鮮でした。自分自身も意識していなかった日本の魅力に気づくことができたり、思ってもいなかった考え方に触れることができたりして中国人の考え方を理解する良い機会になりました。

 

 

 中国人の方が日本語表現でよく間違えるのは、形容詞+名詞の表現の間に'の'を入れること。たとえば楽しいのパーティとか、美味しいの料理など。これは多分中国語の表現が形容詞+的+名詞ですから、話す時のクセになっているんだと思います。ディスカッションではよく訂正してあげていました。

 

 生徒の理解のスピードの違い、個性の違いで、最初のころは授業をまとめるのが大変でした。しかし、だんだん日本語の読み書きができるようになり、生徒が少しずつ日本語や日本に関する知識を身につけ、より日本に興味を持ってくれるのはとてもうれしいことでした。私の貴重な財産となっています。まだまだ先ですが、定年退職したら、中国に行って日本語教師をするのいいかもと思っています。

 

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