中国の年越必需品(年貨)
皆様、こんにちは。スマイル中国語教室の講師、楊欣然です。もうすぐ中国の春節になります。中国の各家庭では現在年越に必要な物の準備を始めています。今日は中国の年越必需品についてお話しします。
年越必需品は"飲食"、"衣服"、"日用品"、"迷信"、"遊び"、そして"装飾"の6種類に分類されます。"飲食"は鶏、鴨、魚等の肉類、様々な乾燥果(クリ・クルミなど)等ですが、北方人はそれらに加え、正月を意味する、上に赤い点のある饅頭(小麦粉に酵母を加えて発酵させた後、蒸して作る中国の蒸しパンで中に餡や具のないもの)を買ったり、自分で蒸して作ったものを冷凍保存しておき、年越から正月の期間に亘り、取り出して食べることができるようにします。
"衣服"については新しい服を買い、特に年男および年女の人は下着から外側まで赤い服にします。"日用品"についてはお椀とお箸等の日常使う物について新品に取り替えます。"迷信"については昔は神々にお祈りするために線香やロウソクなどを買っていましたが、現在では買う人が少なくなっています。"遊び"は花火や爆竹のことですが、場所によっては花火や爆竹が禁止され、買わない人も増えてきています。"装飾"については対聯(対句を書いて門扉や入り口に張る2枚の赤い紙)、窓花(中国の切り絵細工)、そして福の字等の装飾品を準備することです。中国にいると、どこのお店や露店でも目を奪うばかりの美しい装飾品が見られます。
生活水準が上がるにつれて、生活もだんだんと便利になり、年越必需品も昔とはだいぶ変わりました。しかし現代人も新年を迎える儀式を伝統として受け継いできています。年越必需品は家族を楽しい雰囲気にし、新しい年への期待を膨らませているうちに、静かに新しい年がやってくるのです。