西湖のほとりにたたずむ歴史の街、杭州(その4.杭州名産の「龍井茶」と雄大な銭塘江を一望できる「六和塔」)

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西湖のほとりにたたずむ歴史の街、杭州(その4.杭州名産の「龍井茶」と雄大な銭塘江を一望できる「六和塔」)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。

 

 今週も先週末に続き、杭州の特集です。第4回目の今週は杭州名産の「龍井茶」と雄大な銭塘江を一望できる「六和塔」です。どちらも杭州の自然がもたらしてくれた杭州を代表するものです。

 

【龍井茶の中国茶葉博物館】

 

 杭州は中国を代表する「龍井茶」の産地としても有名です。龍井茶は、お茶の色、香り、味、形の4点が絶品であることから「四絶」と呼ばれています。龍井茶は苦みや癖が少なく、グラスに茶葉を入れ、そのままお湯を注ぎ、茶葉を避けて飲みます。

 

 

 西湖付近では1500年余りに亘って茶葉を栽培した歴史があり、宋の時代には皇帝への献上茶でした。特に清代の乾隆帝が、病に倒れた皇后に龍井茶を飲ませたところ、病から回復したため、西湖龍井の胡公廟の前にあった18本の茶樹に「御茶」という称号を与えたことから中国全土に広まったようです。

 

 

 その龍井茶の名産地であり、お茶の名前にもなっている龍井の近くに「中国茶葉博物館」があります。広大な敷地には美しい茶畑が点在しています。茶葉博物館では、チャイナドレスを着た職員が中国茶道によるお茶の入れ方を体験させてくれます。龍井茶を試飲してみましたが、木のような爽やかな香りとほんのりとした甘みが程よくて美味しかったです。ビタミンCが豊富に含有されており、翡翠のような鮮やかな緑色が印象的でした。

 

 

 

 

 


(@少し口の広いグラス準備して、グラスをお湯で暖め、そのお湯は捨てます。茶葉をグラスの中に入れます。)

 


(A茶葉をグラスの中に入れます。)

 


(B約80℃のお湯を茶葉全体が浸かるくらい注ぎ入れ、茶葉を30秒ほど蒸らした後、注ぎます。この時に龍井茶の芳ばしい香りが立ち上がります。)

 


(新たにお茶葉を加えます。)

 


(新たにお茶葉を加えます。)

 


(D約80℃のお湯(残り約120cc)を勢い良く注ぎ入れます。グラスの中で茶葉をグルグル回し、1分程度待ってから飲みます。)

 


(建物に続く道には、「茶」という字の様々な書体が彫られています。著名な書物や彫刻、絵画からとったもののようです。)

 

 

【六和塔】

 

 杭州の銭塘江沿いにある六和塔は、北宋時代に銭塘江の氾濫が鎮まることを願って建てられた塔で、当時は灯台の役目も果たしていました。7階建てですが、清の時代に外観が13階に見えるような変わった造りに改修されています。中身は階段のみだけですが、頂上からの美しい景観を楽しめます。

 


(雄大な銭塘江の逆流)

 


(六和塔と雄大な銭塘江)

 

 銭塘江は9〜10月くらい(旧暦の8月18日前後)になると、潮流の関係で河水が海から逆流し、激しい波となって川をさかのぼる現象が発生します。逆流の季節になると観光客が多くなります。六和塔はその雄大な銭塘江の逆流を一望できる素晴らしい展望台となります。

 

銭塘江の逆流の映像はこちらから

 


(杭州の緑は美しい。六和塔は小高い丘の上に建っているので、少し階段を上ります。)

 


(六和塔の外観。7階建てですが、清の時代に外観が13階に見える変わった造りに改修されました。)

 


(六和塔の外観。)

 


(六和塔にこれから昇ります。)

 


(六和塔下の子供の像です。)

 


(六和塔の外観。塔身が煉瓦、庇が木材でできた典型的な「木磚混合塔」。)

 


(入口の石碑)

 


(階段を昇っていきます。)

 


(階段下の装飾。)

 


(階段を昇っていきます。)

 


(2重環状壁間の上部分。前方に突き出た肘木と斗は木です。)

 


(庇から塔身部分を見たところ。煉瓦を8角2重環状に築き、その2重環状壁間に回廊・階段を入れている。)

 


(六和塔の階段は2重環状壁間全体を木材が占めている。)

 


(最上層からの景色。雄大な銭塘江を眺められます。)

 


(最上層からの景色。瓦と雄大な銭塘江の合わさった景色はなんとも趣深いです。)

 


(六和塔は銭塘江の逆流を鎮めることを願って建てられた。銭塘江の素晴らしい眺めもよく、風も気持ちいい。)

 


(六和塔の裏山。こちらも美しい。)

 


(上の層になると、内側環状壁内の部屋に屋根を支える柱が見えます。)

 


(螺旋階段を下ります。全部木材です。)

 


(最上階天井の鮮やかな装飾画。)

 

 今週も杭州を代表する龍井茶と雄大な銭塘江を一望できる六和塔について紹介させていただきました。次週も美しい杭州の景勝地を紹介いたします。よろしくお願いします。

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