地元の華僑の方々の厚い信仰がある神戸の関帝廟

スマイル中国語教室

地元の華僑の方々の厚い信仰がある神戸の関帝廟

皆様、スマイル中国語教室のマーシーです。

 

今日は、神戸南京町から歩いて数分のところにある関帝廟についてお伝えいたします。

 

 

 

 

 

 神戸の関帝廟は、南京町から近い場所にありますが、線路を挟んで南京町の反対側にあり、駅から少し離れた住宅街の一角にあります。

 

 

 関羽は言うまでもなく、中国では三国志で出てくる武将です。蜀の劉備玄徳に最後まで仕え、信義に厚く約束を必ず守るという点や、蓄財に長けて経済に明るかったという伝説から、商売の神様として厚く崇敬されています。その関羽を祀る寺院は「関帝廟」と呼ばれ、中国各地にあり、また日本では函館・横浜・大阪・長崎等にも何ヶ所かあります。

 

 

 

 

 横浜の関帝廟と異なり、中華街からやや離れた場所に建物はあり、観光客のため、というよりも地元に住む華僑の方々向けにひっそり祀られているようです。また元々の大阪河内にあった長楽寺というお寺が全身で移設されたもののためか、日本と中国の建築様式が取り入れられ、日本の寺にあるようなお手洗いであるとか、おみくじまであり、華和(中日)折衷という珍しい寺院です。

 

 

 

 

 中門の柱は檜を使った見事な龍の彫刻があり、黄河龍門の鯉が龍になる故事になぞらえています。また、右側の唐獅子は小判を持っている雄でお金持ちになれるご利益があり、左側の唐獅子は子供の唐獅子を抱いている雌で子宝に恵まれるご利益があります。

 

 

 

 

 本堂の屋根の上に大きな青龍が次いで配置されています。本堂の中は、正面に関羽、関平、周倉、右手に観音様、左手に海の安全を祀る、女性の神様の媽祖が祀ってあります。天井からは金の龍が見下ろしています。

 

 

 

 

 観光用ではないですが、地元の華僑の方々の厚い信仰がある関帝廟でした。中国の関帝廟も地元の方のためにひっそり造られているようなものが多かったので、あるべき姿の関帝廟なのかもしれませんね。

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