目にも留まらぬ速さで仮面が一瞬にして変わる「川劇」で行われる変臉（へんれん）(文さん特別編)
皆様、こんにちは！スマイル中国語教室の四川のグルメ王こと、文 洪慶です。
今日は「川劇」で行われる変臉（へんれん）＝変面について紹介いたします。
川劇とは中国四川地方の伝統演劇で三国志や伝説民話、英雄伝、恋愛物語、喜劇、漫談などその劇の数は１０００以上あると言われています。昔は大衆の人々に欠かせないもので、葬式や祝い事などの節目には、川劇の劇団を呼んでみんなで楽しんだのです。
変面はこの川劇の中で行われる有名な技芸で、仮面が一瞬にして変わり、怒りや恐れ、絶望などの喜怒哀楽を表現したものです。舞台中、観客の前で瞬時に高い技術でお面が変化させ、見る者を驚かせます。最近では『変面』のみを単独で行う『変面師』も多くなりました。
面を変えるカラクリは極めて薄い仮面を複数枚重ねてつけ、糸かなにかで引っ張っり、それを目にも留まらぬ速さで剥がすというとても高度な技です。鍛錬に鍛錬を重ねた技であり、ちょっと練習すればできるものではありません。
中国の国家機密！一子相伝の秘儀！とも言われていますが、変面の技術はとっくに盗まれ、一般庶民にも広がっていますね。近年では、春節祭や海底労など日本でも変面パフォーマンスを見られる場所がいくつかあります。機会があれば楽しみたいです。
