楊先生の漢詩朗読(その5 李 白の「独坐敬亭山」)

スマイル中国語教室

楊先生の漢詩朗読(その5 李 白の「独坐敬亭山」)

こんにちは!スマイル中国語教室の楊 欣然です。

 

今日は日本人にもお馴染みの中国の詩人、李 白が詠んだ漢詩「独坐敬亭山」を中国語で味わってみたいと思います。

 

楊先生の独坐敬亭山の朗読はこちらから

 

 

独坐敬亭山 李白

 

衆鳥高飛盡

 

孤雲獨去

 

相看兩不厭

 

只有敬亭山

 

(解説)
獨坐敬亭山 李白

 

(漢文読み)獨り敬亭山に坐す

 

(日本語訳)1人で敬亭山に座る。

 

衆鳥高飛盡  

 

(漢文読み)衆鳥 高く飛んで盡き

 

(日本語訳)たくさん飛んでいた鳥たちも空高く飛び去り、

 

孤雲獨去閨@ 

 

(漢文読み)孤雲 独り去って閑なり

 

(日本語訳)たった一つ浮かんでいた雲も流れさってしまった。今はひたすら静かだ。

 

相看兩不厭   

 

(漢文読み)相看て両つながら厭わざるは

 

(日本語訳)こうして向かい合っていて飽きが来ないのは、

 

只有敬亭山

 

(漢文読み)只 敬亭山あるのみ

 

(日本語訳)ただ敬亭山だけである。

 


(現在の敬亭山は緑地公園として市民の憩いの場となっています。)

 

敬亭山は安徽省宣城にある景勝地です。南北朝時代の詩人、謝?は敬亭山にしばしば登ったことがあり、李白は敬愛した謝?の所縁の地を訪ねたのです。

 

 

山や風景に向かい合って思いにふける李白。これまでの人生やこれからのことを色々考えていたのかもしれません。

 


(敬亭山公園の李白像。どんな想いでこの場所を眺めたのでしょうか。)

 

これからも漢詩を中国語で味わっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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