自然への素朴な想いが感じられる風雨廊橋(李さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミュージシャンこと、アシスタントの李です、
今日は私の故郷、湖南省にある風雨廊橋について紹介いたします。
中国西南部の山岳地域にトン族という少数民族が住んでいます。その集落の近くには「風雨廊橋」と呼ばれる屋根付きの橋が数多く架けられています。これらの橋は集落への玄関口として集落のシンボルであり,民族の誇りともなっています。
「風雨廊橋」と呼ばれるこの橋は、旅人が行き交った茶馬古道がかつてあり、全盛期にはこの茶馬古道に沿って400以上、存在しましたが、現在では29しか残っていません。
永錫橋はその中でも保存状態が良いものです。橋の長さは約78mもあり、橋の上に5つの亭(あずまや)が橋廊で結ばれています。中央は3層の屋根が重ねられ,その頂部には六角錐形の屋根がそびえている。
柱と柱の間に敷かれた一枚板のベンチは近隣の人々の社交場となっており、話し疲れたら横になって昼寝をしている人も見かけます 。
風雨橋には?族の人々の信仰心が息づいており、橋の上に道教の神や祖先神などが祀られ、祖先の霊魂が通るところと考えられています。祖先神がこの橋を通ってやってきて子孫に転生し、集落の子孫繁栄を約束する場であるとされています。
現代人が忘れてしまった自然への素朴な想いが感じられる橋でした。