中国北部のヴェネツィアと呼ばれる山東省の江北水城(蔡さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のアシスタントの蔡です。
今日は夏休みに私の故郷、山東省の江北水城を旅行しましたので、その旅行記です。
山東省は、面積157,126平方キロメートルで、ほぼ北海道の2倍弱の広さがあります。人口は9,580万人で中国の省で第2位、日本の人口の75%あまりが暮らしており、生産規模も中国第2位という大きな省です。山東省は、孔子や孟子の故郷であり、儒教が盛んであるとともに、道教の盛んな所でもあります。秦の始皇帝が不老不死の薬をもとめて蓬莱にやってきたり、また孫子、呉子、諸葛孔明のような軍略家もたくさん出るなど中国の歴史を刻んだ場所でもあります。また昔から山東省の人は身体が大きくて力持ちであり、自立心が強いといわれています。穀物が豊富で十分な栄養を取れたことで身体が強いため、戦闘力のある青州兵(山東省)を味方につけたものが天下を取ると言われていました。
こうした歴史のある山東省ですが、山東省西部に位置する山東省の都市の聊城は江北水城とかつて呼ばれた6000年以上の歴史がある古代都市です。この都市の魅力は何といっても「水」です。聊城は山東省の西部,河北、山東、河南の3つの省が接する地帯であり、さらに黄河と京杭大運河(北京と杭州の間の大運河)が交差しているところに位置しています。運河から多くの川、美しい湖が都市へとつながり、中国の江北の多くの都市は独特な水の城市となっており、中国北部のヴェネツィアと呼ばれています。
今回水の溢れる江北水城内を遊覧船で観光しました。夏ですが、遊覧船から望む城壁は壮大であり、古代の中国の歴史のロマンを感じられました。機会があればぜひ来てみてください。