中国の端午の節句について紹介いたします。

スマイル中国語教室

中国の端午の節句について紹介いたします。

 

皆様、こんにちは!スマイル中国教室の講師、楊 欣然です。

 

もうすぐ中国では農民歴の端午の節句(農民歴の5月5日。西暦の2019年は6月7日)となるので、ちまきを作ってみました。今日は中国北方のちまきの作り方を紹介します。ご興味のある方はご家庭でも作ってみてください。

 

ちまきは中国の北と南で異なり、北は甘いちまき、南は肉のちまきとなります。甘いちまきの材料となるのは一般的になつめ、またはこしあんです。肉のちまきの材料は卵の黄身、または肉です。

 

材料:もち米、笹の葉、料理用の紐、なつめの砂糖漬け、こしあん

 

笹の葉はAmazonで購入でき、なつめの砂糖漬けは中華物産店で売られています。もち米は10時間以上水に浸けます。笹の葉は20分水に漬けた後、5分お湯で煮てから取り出し、水で冷やします。笹の葉はちぎれないように注意しないといけません。

 

 

 

まずちまきの包み方です。2枚の葉っぱを重ね合わせ、巻いて円錐型にします。次にもち米を入れ、砂糖漬けなつめ一個とこしあんをひと塊り入れた後、またもち米を足します。次にとても長い笹の葉を折り曲げて中の餡の材料をしっかりと包み込みますが、これはちまきを作る中で一番難しいところです。最後に縄で縛り付けるのですが、私は中の餡が溢れるのが心配なので、縄の本数を増やしてあります。皆さんも心配なら増やしても構いません。

 

 

 

 

 

縛り終えたちまきを鍋に入れ、ちまきが浸かるくらいたくさん水を入れます。火を入れて直接弱火で煮てください。一時間半後に火を消し、15分間そのまま鍋に入れておいた後、蓋を開けます。ちまきを取り出し、冷たい水に浸け、何度か水を変え、ちまきが完全に冷えたら出来上がりです。

 

 

 

因みに中国人は端午の節句にボートレースを行ない、ちまきを食べます。端午の節句は元々は、中国国家への忠節を示した有名な詩人で屈原を偲ぶ祭日から来ています。

 

屈原は仲間の陰謀に遭い、川で投身自殺します。川で彼の身体が魚たちに食べられてはいけないと考えた同志たちは船で川に出て、水をバシャバシャとたたき魚を追い払い、さらに魚たちが屈原の身体を食べないように大量のちまきを川に投げ込みました。これがいつしか、ちまきを食べ、船で川に出る習慣がボートレースに変化していったようです。

 

 

 

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