寒さが厳しい冬に欠かせない健康食品、ラ八粥
こんにちは!スマイル中国語教室の講師の楊欣然です。今日は"ラ八(ラは月編に昔。以下同じ)"についてお話しします。農民暦の12月は"ラ月"といわれ、さらに農民暦の12月8日は"ラ八"と呼ばれます。今年のラ八は西暦でいうと1月13日に当たります。
はるか昔、ラ八は祖先と精霊を祀り、農産物の収穫と生活の繁栄を祈る日でしたが、現代ではラ八粥を食べる日に変わってきました。お祭儀式はなくなっていますが、この時期になると中国の人々はもう少しで年越しなのでラ八粥の準備をしなければ!と感じるようになります。
地方によってラ八粥の材料は異なりますが、一般的な材料は、米、もち米、黒米、ハトムギ等の穀物、また大豆、小豆、緑豆、インゲン豆、ササゲ等の豆類、更に赤ナツメ、ピーナッツ、蓮の実、ヘーゼルナッツ、栗、クルミ、アーモンド、リュウガン、レーズン、イチョウ等のドライフルーツになります。
ラ月初旬の7日に米と実を洗い、皮を剥き、種を取ってから弱火で半日煮込み、2日目の朝までずっと煮込むとラ八粥が出来上がります。寒さが厳しい冬に熱くて栄養価の高いラ八粥は欠かせない健康食品です。
中国の北方地方では、ラ八の日になるとラ八醋を作る習慣があります。ラ八醋とはラ八の日にニンニクの皮を剥き、醋に漬けて密封し、日陰に置いて作った物です。よく漬けたラ八醋は全体的に青々としていて醋の旨味があり、醋にもニンニクに辛さが出てきて、味は絶品です。年の初めの日に餃子にラ八醋をつけて食べながら、ラ八ニンニクを食べるのです。もし北方地方でラ八醋がないと新年が来た感じがしないのです。
スマイル中国語教室でもラ八醋を作っています。次回の水餃子作り大会の時に皆様と味わいたいですね。