女性の曲線美を強調したチャイナドレス(金さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国教室のキムチ大好き、アシスタントの金です。
今日は女性の曲線美を強調したチャイナドレスについて紹介させていただきます。
チャイナドレスは中国では旗袍と呼ばれているもので中国女性が古くから身につけてきた伝統的な民族衣装のように捉えがちですが、実際のところ旗袍は1920年代から30年代に出来た比較的新しい服装なのです。
元々は中国人の主体である漢民族は漢服と呼ばれる服を着ていましたが、清代に入り、中国清朝を支配した女真族(満族)により長い旗袍の着用を強制的にさせられるようになりました。旗袍の旗は漢民族が満族を旗人と呼んでいたことによるもので、旗袍の袍はゆるく包むという意味です。つまり名前からもわかるように女真族(満族)が着用していた頃の旗袍はズボンと組み合わせたもなのでした。封建社会だったため、女性の身体の曲線は当然出してはいけないものでしたので現在の女性の曲線美が強調される旗袍と似ても似つかない寸胴の服でした。
しかし、1920年代に「5.4運動後」、思想の開化がより服のデザインもどんどん自由で斬新なものとなり、旗袍に洋裁の形式を取り入れた現在のチャイナドレスで近いものが出来上がりました。それがどんどん発展し、30年代に入ってから、上海の社交界で女性の曲線美を強調したデザインが広まり、人気を博するようになり、中国女性はみな競って旗袍を着るようになったのです。
人々の目を惹くチャイナドレス。伝統の中にも斬新さを感じさせる服装ですね。