(特別編)春節などのお祝い事がある時に使用されている爆竹について
(山東省の春節の様子。春節の赤いお飾りをつけた馬に乗ってます。)
皆さま、こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。
動画は山東省の農村部での春節の様子です。華やかな春節祭の中で激しく花火と爆竹の爆音が響いてますね。
今日は中国の春節や結婚式などのお祝い事がある時に使用されている爆竹についてお話します。ここ数年PM2.5などの大気汚染により、都市部では爆竹が禁止されるところが多くなりましたが、農村部ではまだまだ爆竹を使っているところはたくさんあります。
爆竹についてはこんないい伝えがあります。中国で2千年あまりの歴史があり、当初は鬼払いするものとして使われていました。
伝説によると、昔々、「年」という恐ろしい獰猛な怪物がいました。「年」は一年中海底に住んでいるが、大晦日にだけ、上陸して家畜や人間を襲っていました。それで、大晦日になると、人々はみな山の中へ非難していました。
ある年、人々がみんな慌てて避難しているところへ、ある白いひげの老人が村を訪れ、あるお婆さんに「もし、わしをお宅に一晩泊めてもらえれば、怪獣『年』をきっと追い払うことができる」といいました。
老人の言ったことを信じない人々は急いで避難するよう、その老人に勧めましまが、老人はどうしても一晩泊めていただきたいと願うばかりでした。それで、人々は山へ避難し、村にはただその老人だけが残されました。
まもなく、怪獣「年」は現れ、例年のように村に入ろうとしましたが、突然、村の中から爆竹を鳴らす音が伝わってきました。さすがの「年」もたいへん驚き、体を震わせて前へ進めなくなりました。なんと、この「年」は轟音、火、赤色を怖がるものだったのです。
爆竹の音とともに、玄関は大きく開かれ、赤い長衣を身にまとっている老人が庭に立って、はっはっーと笑っているではありませんか。これを見て、「年」はたいへん慌てて一目散に逃げて行きました。それからというもの、「年」は二度と姿を現すことはなかったそうです。
翌日、人々は山から帰ってきました。無事だった老人を見て、みんなはっと思いました。もしかして、この白いひげの老人は「年」退治するためにやってきた神様ではないのか。そして、人々は老人から「年」退治の3つの神器も得たのです。
それ以来、毎年の大晦日に、人々は灯籠などをともし、赤い服を着たり赤いもの(春聯や紙細工など)を張ったりし、そして爆竹を鳴らして「年」を追い払うようになりました。この風習は代々伝えられ、いつの間にか、もっとも重要な祝日「過年」として定着してきました。大晦日の夜、人々が眠らず通夜する風習は今でも続いているが、これも「年」を追い払う伝説に由来したものです。
(春節の龍のパレードです。)
(春節で車は大渋滞です。)