1000年以上の伝統的な日用品である油紙傘
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室の林 恩です。今日は中国非物質文化遺産に登録されている油紙傘について紹介いたします。
油紙傘は中華民族の伝統的な日用品である雨傘で1000年以上の歴史があり、世界で最も早くから使われている雨傘です。全て手作業によって作られており、部品は全て天然素材のものです。
製作工程は
1、竹を選ぶ
2、骨組みを作る
3、傘を上にして裁断した紙を骨組みに張り付ける4、傘の上に絵を描く
5、最後に桐油を傘の上に塗り、乾いたら出来上がり。
となります。
しかし現在、油紙傘は日常生活でほとんど使われなくなりました。手作業で作るのに大変な労力が必要であり、普通の傘と比べて長い間使用できますが、保存するには労力と費用が必要になり、鑑賞用に残すものばかりです。
近年、中国文化が見直されてきたことで多くの人々に漢服や油紙傘が好まれるようになりました。PRADAやLV等のファッションショーでは多くの高級ブランドが中国風のデザインを発表しています。Gucciの2017年のファッションショーでは油紙傘が登場しました。油紙傘は新しい世代のファッションの指標にもなりつつあります。もしかしたら近いうちに漢服に加えて油紙傘をさす人が街中で増えていくかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。